ご挨拶
Re:psycho!(リサイコ)は、特に対人援助を専門とする専門職の学び直しを目的とした教育プラットフォームです。心理的支援を行う上で、日々の研鑽、すなわち継続的な学習は必要不可欠です。私たちは、日々、心理的支援に携わるみなさんを応援します。そして、横のつながりをつくり、今後10年、20年先の心理的支援の価値を高めることを目指します。
Re:psycho!で扱う内容は、公認心理師や臨床心理士(以下、心理専門職とします)を養成する大学や大学院で学ぶ内容を凝縮したものです。心理専門職の養成には、教える側の知識と十分な経験が必要不可欠です。Re:psycho!の講師陣は、全て現職の大学教員や研究所研究員であり、教育や研究の最先端で活動する専門家であり、また、特に心理的支援に関する科目や演習・実習、スーパービジョンは、臨床経験豊富な専門家です。
心理専門職が輝ける社会、そして、十分な職能を担保する教育機構を形成すべく、同様の問題意識を抱えた専門家が集い、2024年、Re:psycho!は発進します。
テーマと理念
体系的・実践的学修を通じて価値ある専門性を高める
心理専門職としての職域を拡げ、かつ社会的需要の高い専門職として認知されるためには十分かつ継続的な学習と研鑽が必要不可欠です。
心理学はともて多様な学問です。臨床心理士やカウンセリングを学び心理専門職として活躍する前提として心理学の基礎を十分に理解し、知識を蓄えることはとても大切なプロセスです。
基礎的な知識を現実的な現象(日常)で活かし、心理的支援をすることが求められます。本当に価値のある支援者になるための価値ある教育も必要不可欠です。
学修には終わりがありません。学びを継続すること研鑽することが心理専門職の責務です。基礎から応用、実践をベースに継続した教育を提供することで心理専門職の能力向上を目指します。
心理専門職の職域を広げ、かつ社会的需要の高い専門職を目指して
求められる人材を養成
求められる人材とは何か
特に心理的支援を担当する専門家として求められるためには、十分な基礎的知識と様々な課題に柔軟に対応できる応用力(実践力が必要です。
Re:psycho!では、公認心理師や臨床心理士などといった心理専門職が学ぶべき基礎的知識の学習・学修機会を提供するとともに、実践力を養い、専門職としての能力向上に尽力します。
学修・研鑽の機会を提供
資格をどう生かすか?
自信がない。どう活かせばいいの?
現場に復帰したい。などなど心理専門職としてスタートを切った私たちには資格の多様さと同様に多様な課題や悩みが存在しています。
資格を取る事はスタートです。
スタートラインに立つことができていても、1歩踏み出すことができない、その1歩を踏み出すお手伝いをします。
多様な能力を養成し、人材を育成
支援とは何か?
いろいろな専門職が存在する中で、心理的支援はどのような意味を持ちどのような価値があるのか、その答えは簡単には見つけることができません。心理専門職の行う支援は、その専門性に担保されたものであり、誰もが簡単にできるものではありません。その能力を高める養成をすることや人材を育成することは、心理専門職を養成する私たちの社会的責任です。
教育課程
<基礎> 心理学・臨床心理学・研究法など
心理専門職としての求められる基礎知識の獲得を目指します。
●心理学概論:心理学の歴史や基本的理論について学びます。
●臨床心理学概論:臨床心理学の歴史や基本的理論について学びます。
●カウンセリング概論:カウンセリングの考え方や方法について学びます。
●心理療法概論:心理療法の理論や技法について学びます。
●心理学実験研究法:心理学実験や調査法、観察法など心理学研究のベースになる方法を学びます。
●知覚学習言語心理学:知覚のメカニズムや学習、言葉の獲得等について学びます。
●感情パーソナリティー心理学:感情のメカニズムやパーソナリティー理論について学びます。
●神経生理心理学:脳神経系のメカニズムについて学びます。
●集団社会心理学:社会的集団人間関係に関する理論について学びます。
●家族心理学:家族関係の理解や介入・支援法について学びます。
●発達心理学:人間の心身の発達について学びます。
●障害者心理学:障害を持つ人々の理解と支援法について学びます。
●健康心理学:予防やストレスに関する心理学的理解の方法について学びます。
●医学概論:人体の構造と機能疾病や薬理について学びます。
●精神医学:精神疾患の理解や精神医学的支援法について学びます。
●関係法規:心理専門職として活躍する際に理解しておきたい法律について学びます。
●心理専門職の職責:心理専門職に求められる職業倫理や責任等についてもらいます。
基礎は1単位(8回/1回50分)前期4月~8月または後期9月~3月で単位取得を目指します。単位の取得には、試験やレポート等による知識定着の確認が行われます。単位取得ごとに認定証を発行します。
<応用> アセスメント・実習・スーパービジョンなど
心理専門職として求められる実践力の獲得を目指します。
●心理統計法:心理学研究で用いる統計法について学びます。
●心理アセスメント:心理アセスメント(心理査定)の方法や実際について学びます。
●医療心理学:医療領域の理解と心理専門職の働き方について学びます。
●産業心理学:産業(組織における支援や人材マネジメントについて学びます。
●教育心理学:教育(学校における支援の実際や方法について学びます。
●司法犯罪心理学:司法犯罪領域における支援の実際や方法について学びます。
●カウンセリング特論:カウンセリングの概論に基づき、応用や実践についてさらに学びます。
●学校カウンセリング特論:スクールカウンセリングの方法や実際について学びます。
●産業カウンセリング特論:産業組織における労働者支援の方法や実際について学びます。
●医療カウンセリング特論:医療機関における心理専門職の役割は実際について学びます。
●保育カウンセリング特論:乳幼児期の子供や保護者に対する支援の実際について学びます。
●心理演習:ロールプレイなどを通して心理的支援の実際に触れます。
●スーパービジョン:実際の支援についてその内容を取り上げ、臨床指導を行います。
●資料作成法:ケースカンファレンスやスーパービジョンで用いる資料作成法について学びます。
●心理実習:主に医療機関において実践することで体験的な学習を可能にします。
応用は1台(8回/1回60分)前期4月~8月または後期9月~3月で退院取得を目指します。退院の取得には試験やレポート等による知識定着の確認が行われます。
退院取得に認定証を発行します。
基礎科目単位修得者のみ応用科目の履修が可能です。
スーパービジョンは全過程を終了後にも別途お申し込みいただくことで継続した指導を受けることが可能です。
基礎から実践、そして継続教育への積み上げ方、教育、支援者を目指した方のつながりの場
知識や能力の獲得を目指すことに近道はありません。
しっかりとした教育を受け、そして、学習者自身が支援されることも大切です。
私たちが目指すものは、単なる資格取得の学習機械の提供ではありません。
また、内容が不十分な学習を基盤とした各種資格の提供でもありません。
心理専門職として必要な知識を十分に提供し、実践できる人材の要請を行います。
こうした教育機会を提供し、活動場を形成することで、心理専門職としての横のつながりを醸成することも大きな目標です。
10年後、20年後の心理専門職が羽ばたくための土台をつくります。
担当講師
準備中です。
スーパーバイザー
スーパーバイザーはスーパービジョンや特別講座などを担当します。
スーパーバイザーは一例です。
よくあるご質問
受講方法はオンラインですか?
基礎科目群および応用科目群に配置される科目は原則オンデマンド形式で自由に学んでいただけます。演習・実習科目群に配置される科目は対面あるいはオンラインで実施されます。
どのように学習しますか?
ご入学後、履修パターンにより、基礎科目群、応用科目群、演習・実習それぞれの閲覧ページへログイン可能なIDとパスワードをお知らせします。基礎科目群と応用科目群はご自身にあったペースで視聴していただき、セメスターごとに実施される試験や課題レポートにトライしてください。また、演習・実習では、基礎・応用科目群と同様に閲覧ページへログイン可能なIDとパスワードをお知らせします。ログイン後、講師とのやり取りその他の情報を収集していただき、演習・実習に臨んでください。また、各科目にチューターが専属しています。チューターとのやり取りを通して学びを深めてください。
チューターとはどのようにやり取りしますか?
科目ごとに掲示板を用意しております。掲示板でコミュニケーションをとっていただきます。なお、対面の機会も設けます。
実習はどこで行いますか?
弊社の関係団体である一般社団法人臨床心理職能開発機構南浦和つながりクリニックで実施する予定です。さいたま市に所在する小さな心療内科・精神科クリニックなので、一度に大人数での実習は難しいですが、現職の心理専門職や医師による実習指導をお受けいただくことができます。公認心理師や臨床心理士の実習受け入れ機関でもあるので、さまざまな学習者とともに学ぶ良い機会になればと考えております。
遠方で実習に参加できないのですが、大丈夫でしょうか?
実習(選択必修)の代わりに、特別演習(選択必修)を設けています。特別演習は主としてオンラインによる演習指導を行いますが、受講者の居住地域における集中演習も行う予定です。
講師は?
原則的に心理専門職養成課程を有する大学や大学院教育・研究に専任教員として携わる者、また臨床実践を行っている者が担当講師です。大学の教員であることに意味があるのではなく、心理職養成課程で実際に教育研究に携わっていることに大きな意味があります。断片的あるいは経験論だけの教育では、心理専門職の基本的能力を育成することは難しいことがあります。実際に教育に携わっているからこそ分かるポイントを凝縮してRe:psycho!というプラットフォームで効果的にお伝えします。
一般的な講座と何が異なりますか?
異なる部分と同様の部分があります。例えば、心理療法の特別科目は、一般的なスキルアップ研修と重なるといえます。一方、Re:psycho!の場合、基礎科目群をベースに応用科目群を学ぶ積み上げ式の教育を特色としています。また、演習・実習科目でスキルをブラッシュアップし、継続教育にも力を入れています。単発や短期間で行われる講座とは異なり、“小さな学校”としてみなさんのキャリアアップを生涯応援します。
スーパービジョンだけを受けたいのですが
申し訳ございません。現時点では、スーパービジョンのみをお受けいただくことはできません。Re:psycho!という場で皆で学び、研鑽する延長線上にスーパービジョンという場があると考えております。
学費は?
履修パターンにより学費は異なります。詳しくはお問合せください。また、一括のご納入の他、状況に合わせ、ご納入方法を調整させていただくことも可能です。誰もが無理なく学ぶことができるように工夫致します。加えて、スカラーシップ制度を設け、成績優秀者には各種特典を用意しております。
受講生は?
受講対象は、公認心理師や臨床心理士などの心理職、看護師などの医療従事者など対人支援にかかわる人々です。多くが有資格者であり、その資格を生かしてスキルアップ、キャリアアップを目指している方々が集うという学習の場です。
受講年限は?
基礎科目群、応用科目群、演習・実習をすべて受講する場合、最短で2年で修了可能です。なお、基礎科目群(認定)の場合は、最短1年で修了可能です。ただし、基礎科目群(認定)の場合、最短1年で履修可能ですが、2年目に演習・実習お受けいただくことを推奨しております。なお、最長で4年在籍可能です。
基礎科目群(認定)とは何ですか?
基礎科目群(認定)とは、他の大学など教育機関において履修した科目を確認し、Re:psycho!における基礎科目群の単位を認定する制度です。基礎科目(認定)では、基礎科目群に配置される科目は自由に履修可能ですが、セメスターごとに実施される試験やレポート課題は免除されます。
心理検査は学べますか?
学べます。基礎科目群および応用科目群で、検査の理論や統計的な考え方を学び、その後に演習・実習において、ウェクスラー式の検査やロールシャッハテストなどに触れる機会を設け、実際に検査を実施できるようになることを目指します。
Re:psycho!を修了するメリットは何ですか?
心理職の職能を担保することは、現代における課題とも言えます。こうした中で、大学院修了の経歴や資格を保有することは、心理職としてのスタートラインに立つ証と言えるでしょう。しかし、その後、継続教育や自己研鑽を証明することも必要不可欠だとRe:psycho!では考えております。そこで、「Re:psycho!の修了証があるということは一定の能力が担保されている」という社会的な評価を得ることを目的に、コンテンツのブラッシュアップや修了生のバックアップを継続して行い、社会的に価値ある教育課程となることが、みなさんにとってもメリットとなるでしょう。